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社内研修の質を向上!講師の選定・スキルアップ・定着率向上の方法とは?

社内研修の質を向上!講師の選定・スキルアップ・定着率向上の方法とは?

社内研修の質を高めるには、講師の適切な選定、継続的なスキル向上、そして制度の定着が不可欠です。本記事では、研修の成果を最大化するための実践的なアプローチと、効果的な運用の要点を詳述します。

社内講師を育成する3つのメリット:企業成長につながる理由とは?

企業が社員を社内講師として育成することで、コスト削減・教育の最適化・社員の成長という大きなメリットが得られます。ここでは、それぞれのポイントを詳しく解説します。

研修コストの削減:外部講師依存からの脱却

外部講師を招く研修は、講師費用・会場費・移動費などのコストがかかります。特に、定期的な研修を実施する企業では、この負担は無視できません。

社内講師を育成すれば、一度の投資で継続的に研修を実施でき、長期的にコストを大幅に削減できます。社内で研修プログラムを構築すれば、カスタマイズしながら何度でも実施でき、外部講師に依存しない柔軟な運営が可能になります。

企業独自の教育が可能:自社のビジョン・価値観を浸透させる

外部講師の研修は、一般的なビジネススキルや理論に基づいた内容が中心です。しかし、自社に最適な教育とは限りません。

社内講師であれば、自社のビジョン・企業文化・業界特性に沿った内容を研修に組み込めます。例えば、社内で求められる具体的な行動指針や、成功事例を研修に反映することで、現場で実践しやすい学びを提供できます。結果として、研修の効果が高まり、社員の意識改革や業務改善につながります。

社員のスキルアップとエンゲージメント向上

社内講師制度は、受講者だけでなく、講師となる社員自身の成長も促します。教えることで、自分の知識やスキルを整理し、より深く理解する機会になります。

また、講師を任されることで、社内での評価が高まり、モチベーションが向上します。講師が活躍する環境を整えることで、リーダーシップを発揮する人材の育成にもつながります。
さらに、受講者にとっても、同じ会社の先輩や同僚から学ぶことで、実践的な知識が身につきやすく、職場でのコミュニケーションの活性化にもつながります。

社内講師を育成することは、単なるコスト削減だけでなく、企業文化の強化・社員の成長・組織の活性化という面でも大きなメリットがあります。

社内講師の成功は「採用×育成×運用」で決まる!具体的な育成ステップ

社内講師制度を成功させるには、適切な人材を採用し、スキルを習得させ、継続的な運用体制を作ること が欠かせません。講師選びを感覚的に行うのではなく、企業の教育方針に合った「育て方」を意識することで、社内講師の効果が最大化されます。ここでは、具体的な育成ステップを紹介します。

適性を見極める採用基準とは?(「話し上手」だけではない選び方)

社内講師に求められるのは「人前で流暢に話せるスキル」だけではありません。むしろ、受講者の成長を促す「教え方」のスキル や、相手に寄り添う姿勢 が重要です。

社内講師に向いている人の特徴

自社のビジョンを深く理解している(理念や業務の意図を説明できる)
社内研修を実施する目的を理解している
明確な目的を持った育成経験がある、または育成に関心がある(OJTや後輩育成の経験者)
相手の理解度を確認しながら話せる(一方的に話すのではなく、双方向で進められる)
継続的に学ぶ意欲がある(自分自身の成長にも関心がある)

「説明が上手い」だけではなく、受講者に寄り添い、成長を支援する姿勢 を持つ社員を講師に選ぶことが、成功の鍵です。

社内講師が身につけるべきスキルセット(伝達力・ファシリテーション・企画設計力)

社内講師の役割は「知識を伝える」だけではありません。受講者が「実務で活かせる形」で学べるよう、伝達力・ファシリテーション・研修設計の3つのスキル をバランスよく身につける必要があります。

1. 伝達力
受講者の反応を見ながら、柔軟に伝える内容・伝え方を調整する
難しい内容を、実践しやすい形にかみ砕いて伝える

2. ファシリテーション
受講者の発言を促し、主体的に学ぶ環境を作る

ディスカッションやワークを活用し、参加型の研修を設計する

3. 企画設計力
講義形式に偏らず、事例・実践型の学習を取り入れる

研修の流れや進め方を設計する

単に「知識を教える」だけでなく、「受講者の成長を引き出す」工夫を学ぶことが、質の高い研修につながります。

育成フェーズ別トレーニング(OJT・メンタリング・定期フィードバック)

社内講師を効果的に育成するためには、実践を通じたトレーニングが不可欠 です。以下のステップで、段階的にスキルを磨いていきます。

OJT(実務で学ぶ)
まずは先輩講師の研修に同席し、進行の流れを学ぶ

次に、小規模なセッションで実際に講義を担当し、フィードバックを受ける

メンタリング(経験者の指導を受ける)
定期的に先輩講師がアドバイスを提供し、成長をサポート

研修後の振り返りを行い、改善点を具体的に把握する

定期フィードバック(ブラッシュアップする)
受講者のアンケート結果を分析し、講師の強み・課題を明確にする

他の講師と意見交換を行い、研修の質を高めるための改善策を共有する

このように、段階を踏んで経験を積ませることで、講師が自信を持って研修を運営できるようになります。

失敗しないためのポイント!社内講師制度で陥りがちな課題と解決策

社内講師制度を導入したものの、期待した成果が得られない企業も少なくありません。その多くは、講師のモチベーション低下、業務との両立の難しさ、研修の品質にばらつきが生じるといった課題に直面しています。ここでは、こうした問題を防ぐための具体的な解決策を紹介します。

講師がすぐ辞める…モチベーションを維持する仕組み

社内講師が続かない理由の一つに、「評価されにくい」「負担ばかりが増える」といった不満があります。講師の役割が会社の成長に貢献していることを伝え、適切な評価制度を整えることで、意欲を維持できます。

解決策

講師の成果を可視化する
研修受講者の成長や業務改善の成果をレポート化し、社内で共有する。

受講者アンケートの結果を講師にフィードバックし、貢献度を実感できる機会を増やす。

キャリアパスと報酬制度を設ける
社内講師経験を昇進・昇格の評価ポイントに含める。

研修の実績に応じて報奨金や特別手当を設け、講師活動の負担を軽減する。

講師同士のネットワークを作る
定期的な勉強会や意見交換会を実施し、講師が成長を実感できる環境を整える。

ベテラン講師が新人講師を支援する「メンター制度」を取り入れ、負担を分散する。

業務と研修の両立をどう実現する?時間と負担の管理方法

社内講師の多くは、通常業務と研修運営を並行して行うため、業務負担が過多になりがちです。講師が本業とのバランスを取りながら研修を実施できる仕組みを作ることが重要です。

解決策

研修スケジュールを事前に調整する
研修日程を早めに決め、講師の業務スケジュールと調整する。

研修期間中は、一部業務をチーム内でカバーできる体制を整える。

研修準備の負担を軽減する
研修コンテンツをテンプレート化し、講師ごとの準備時間を削減する。

研修運営をサポートする事務局やアシスタントを配置し、講師の負担を減らす。

講師の業務量を適正化する
講師を担当する期間を明確にし、特定の社員に過度な負担がかからないようにする。

他の社員にも講師経験を積ませることで、研修を分担できる環境を作る。

研修の質がバラつく…統一基準を作るフレームワークとは?

複数の社内講師がいる場合、研修の質が講師ごとに異なってしまうことがあります。受講者がどの講師から学んでも、一定の水準の研修を受けられるように、品質管理の仕組みを整える必要があります。

解決策

研修ガイドラインを策定する
研修の目的、進行の流れ、評価基準を統一し、全講師が同じ基準で研修を実施できるようにする。

研修スライドやワークシートを統一フォーマットにし、講師による内容のばらつきを減らす。

講師トレーニングを実施する
すべての社内講師が一定のスキルを持てるように、研修運営や指導方法のトレーニングを行う。

定期的に講師のスキルチェックを実施し、必要な改善点をフィードバックする。

研修評価の仕組みを導入する
受講者の理解度を測るテストやアンケートを実施し、研修の効果を可視化する。
研修後に講師同士で振り返りを行い、成功事例や改善点を共有する。

これらのポイントを意識することで、持続可能で効果的な社内講師制度を実現できます。

成功する社内講師制度の導入ステップ

社内講師制度を導入しても、形だけの研修で終わってしまっては意味がありません。成功するためには、長期的に講師を育成し、研修の効果を定着させる仕組みが必要です。ここでは、効果的な運用方法を紹介します。

社内講師のキャリアパスを設計し、継続的に育成する方法

社内講師制度を長期的に機能させるためには、講師自身が成長できる仕組みを整えることが重要です。企業が講師のキャリアパスを明確に設計することで、講師の継続的なモチベーション維持につながります。

1.キャリアステップを明確にする
社内講師を「単なる社内業務の一環」としてではなく、「専門的なスキルを持つ職種」として確立することで、長く続けられる環境を整えられます。例えば、以下のようなステップを設けると、講師としての成長が実感しやすくなります。

初級講師:小規模な研修を担当し、OJTを通じて講師スキルを磨く
中級講師:研修設計や教材作成に携わり、講義の質を高める
上級講師(社内トレーナー):他の講師の指導や社内研修制度の設計に関与する

2.社内講師の評価制度を導入する
講師が成長を実感できる仕組みを作るために、研修後の受講者アンケートや、研修の成果を定量的に評価する仕組みを取り入れることが効果的です。例えば、研修受講者の業務成果の向上や、講師のフィードバックスコアを指標として設定することで、講師としての役割が企業の成長に直結していることを実感しやすくなります。

3.研修後の振り返りとスキルアップ研修を実施する
社内講師も成長し続ける必要があります。定期的なフィードバックをもとに、講師向けのスキルアップ研修を実施することで、研修の質を向上させることができます。例えば、「プレゼンテーションスキル向上研修」や「ファシリテーション研修」などを定期的に行うと、講師のスキルレベルが向上し、研修の質も高まります。

研修の成果を定着させるための運用の工夫

社内講師制度を導入しただけでは、研修の効果は一時的なものになりがちです。研修の成果を定着させるためには、継続的な運用の仕組みが必要です。

研修前後のフォローを強化する
研修前に「学ぶ目的」を明確にし、受講者に課題を与える

研修後に実践課題を設定し、学んだことを業務に活かす仕組みを作る
フォローアップ研修を実施し、定着度を確認する

研修内容を定期的にアップデートする
研修が形式化してしまうと、受講者の関心が薄れ、効果が半減してしまいます。
受講者のフィードバックをもとに、研修の内容や進め方を定期的に見直す

企業の成長や市場の変化に合わせて、新しい研修プログラムを取り入れる

受講者同士の学び合いを促進する
研修の効果を持続させるために、受講者同士の知識共有を促進する場を作ると、学びが深まります。例えば、以下のような取り組みが有効です。
研修後に「実践報告会」を開き、学んだ内容を発表する場を設ける

社内SNSやグループチャットを活用し、研修の気づきを共有する

ヴォケイション・コンサルティングが提供する社内講師育成支援とは?【無料相談受付中】

社内講師制度を成功させるためには、適切な講師の採用・育成・運用が重要です。しかし、実際には「社内に適任者がいない」「研修コンテンツを作るのが難しい」「運用が定着しない」といった課題に直面する企業も少なくありません。ヴォケイション・コンサルティングでは、こうした悩みを解決するために、社内講師制度の設計から運用までをトータルでサポートしています。

採用から研修コンテンツの内製化までトータルサポート

社内講師制度の導入には、講師の選定から研修内容の設計、実施後のフォローまで多くのプロセスが必要です。ヴォケイション・コンサルティングでは、企業の状況に応じた支援を行い、スムーズな制度導入をサポートします。

適性のある社内講師の選定支援

 「話し上手な社員=良い講師」ではありません。企業のニーズに合った適性のある社員を見極める基準を提供し、最適な講師選定をサポートします。

研修コンテンツの内製化支援

 既存の教材を活用しながら、自社の文化や業務に適した研修コンテンツを開発します。動画コンテンツやマニュアル作成のサポートも可能です。

研修の実施と講師育成トレーニング

 研修の進行方法やファシリテーションスキルを磨くトレーニングを提供し、社内講師としての実践力を高めます。

貴社の課題に応じたカスタマイズプログラムを提供

企業によって、社内講師制度の課題は異なります。そのため、ヴォケイション・コンサルティングでは、画一的な研修ではなく、企業ごとに最適なカスタマイズプログラムを設計します。

新任社内講師向けトレーニング

 初めて講師を務める社員向けに、基本的な研修運営スキルを身につけるプログラムを提供します。

研修運営の継続支援

 初めて講師を務める社員向けに、基本的な研修運営スキルを身につけるプログラムを提供します。

実践的なロールプレイ研修

 受講者の興味を引く話し方や効果的なプレゼンテーション技術を磨くため、実践形式の研修を導入できます。

無料相談で自社に最適な研修運用プランを提案!お問い合わせはこちら

「社内講師制度を導入したいが、どこから手をつければいいかわからない」「すでに制度はあるが、運用がうまくいっていない」といった悩みをお持ちの企業向けに、無料相談を実施しています。

現状の課題をヒアリングし、最適なプランを提案
データ活用:数値や具体例を用いて納得感を高めます。
社内講師育成のコスト削減と効果向上を両立する方法を紹介

ヴォケイション・コンサルティングの専門コンサルタントが、貴社の状況に応じた最適な研修運用プランを提案します。まずはお気軽にお問い合わせください。